
北Q7へようこそ!
北九州市とその近辺は以前から病院の多いところですが、診療情報管理について学ぶ場がそれまでありませんでした。診療情報管理関連に従事していても、日本診療情報管理学会学術大会や診療情報管理士会の全国大会に参加できる人は限られていました。
そこで、市内各区の診療情報管理士有志が幹事となって、2014年5月に北九州診療情報管理勉強会が発足しました。北九州市は門司区、小倉北・南区、戸畑区、八幡東・西区、若松区の計7つの区からなっていますので、北Q7とニックネームを付けることにしました。
当初は、どのくらいの方々に参加して戴けるか不安でいっぱいでしたが、事前申し込みが150名に達して仰天した覚えがあります。
それから、年2回の開催で、今聴きたいテーマ、今学びたい話題、を中心に、土曜日の午後、講演2題と、地域ならではの「質疑応答質問コーナー」の構成で勉強会を行っています。
診療情報管理と言ってもその内容は様々で、特にこの20年の間に大きく様変わりしたともいえます。
私がこの世界に入った当時は、紙の記録でのチャートの整備、記載法の指導(これらは電子媒体になっても重要ですが)から始まって、退院診療録の点検・製本と保管、貸し出し管理とともに、退院時要約からのデータベース入力が業務の中心でした。もちろん今でも病院勤務の診療情報管理士にとって重要な業務の一つだと思います。
また、退院統計・院内疾病統計を通して接するICD-10が何なのかを,系統立てて学んでいるのも診療情報管理士だけですから、ICDの向上に関する意見を求められることも増えています。
さらに、現在では単なるデータから、意味のある情報を抽出・二次加工し、様々な形で医療機関の姿を「見える化」して、これからの戦略に役立つ資料の作成も求められ、その分析能力も期待されるようになりました。
一人ひとり担っている仕事は少しずつ違っていても、貴重な診療情報の精度を確保し、どう活用するかに心を砕く、と言う意味では、立ち位置に変わりはないと思います。参加する皆さんの知識や技量の向上と主に、参加者同士のコミュニケーションや新たな出会いと情報交換の場としても有意義な勉強会でありたいと願っています。
「北九州」と名乗っていますが、北九州在住・勤務でなくても、どなたでも参加できます。また、診療情報管理士だけでなく、興味のある事務系の方や学生さんのご参加も大歓迎です。
北Q7は、参加して下さる皆様で作って行く勉強会です。ご希望やご提案などありましたら、各区の幹事宛ご連絡下さい。
ようこそ北Q7へ!
社会福祉法人小倉新栄会 新栄会病院 顧問
三木 幸一郎